◆紫色の恋空**先生の切ない恋**◆
「沢田先生は、彼女とかおられるんですか?」
つまみの柿ピーをピーナッツだけよって食べながら中川先生が聞いてきた。
「いませんよ。もう何年も。」
俺がそう言うと、中川先生は少し驚いた表情で…
「え、そうなんですか?沢田先生、格好いいのに。女子達も、先生狙ってる子多いですよ?」
「そうなんすか?嬉しいんだけど、生徒ですからねぇ~…恋愛対象になりませんよ。」
そう言いながら、沖田の顔が頭に浮かんで、ちょっと胸を締め付けられた。
恋愛対象に…見ちゃってんだよなぁ…
これが。。
「中川先生は、男子生徒を少しでも恋愛対象に見たことありますか?」
「私ですか?私は…ん~。。」
首を傾げて、ちょっと悩む中川先生。
中川先生に恋してる男子生徒が見たら、抱き締めてやりたくなるだろうな…。
「私は生徒と友達みたいに接してるので…。それに、よく男子生徒にからかわれちゃいますから…。」
「中川先生、それって…惚れてるからからかわれてるんじゃない?」
「ええっ。。」
俺がそう言って、ちょっとからかうと中川先生は真っ赤になって照れていた。
この人、ホントに20代か?
反応が中学女子並だぞ?