◆紫色の恋空**先生の切ない恋**◆
俺はコーヒーを淹れながら、ソファーに座ってキョロキョロする沖田をみた。
確かに、男子が騒ぐのも、なんとなくわかる気がする。
「沖田、コーヒーに砂糖とミルクいるか?」
「はい。たっぷりと!」
ふっ…甘いカフェオレってわけか。
「…まだまだ子供だな…。」
「先生、聞こえてますけど~?」
「あ?口に出てたか?」
「ばっちり。」
「あらま。ま、ブラックが飲めるようになったら、大人だって言ってやるよ。」
「わ~、なんか悔しい~。。」
ホントは甘くなくても飲めるし!なんてブツブツ言いながら、うまそうに甘いカフェオレ飲んでんじゃねーか。
「沖田、お前何人も告られてるって?」
俺がちょっといぢわるな笑みで聞くと、
「な、先生なんで知ってるんですか!?
ちなと真子にしか言ってないのに。」
赤くなりながら、なんか慌ててるし。
こいつは、天然?
こんだけ、男子が騒いでたらいくらなんでも、誰が告ったとかわかるだろ。
「それも、みんなフッてるんだってな」
「なんで知ってるんですかぁー?」
「俺、男子と仲いいから~。何でも知ってるし~。」
よく男子に恋愛相談されるし。
つい昨日も、2年の男子に沖田が気になってるって相談されたからな…。