◆紫色の恋空**先生の切ない恋**◆
振り向くと、朝からキュンとするような笑顔の沖田。
「先生、おはよ~。」
「おぅ、おはよ沖田。寝不足大丈夫か?」
「はい。あの後ぐっすりでしたから♪」
「そりゃよかった。」
「エヘヘ。。あ、先生これ…」
ちょっと照れ笑いした沖田がそう言って差し出したのは…
「あ~、そうだったな。」
そうだ…昨日の夜、薄着の沖田にジャージの上着貸したんだった。
俺は、綺麗にたたまれたそのジャージを受け取る。
ふわっと…昨日は確か酒くさかったはずなのに、沖田の甘いシャンプーの香りがした気がした…。
思わずドキッ・・・
ジャージを渡すとまた、石川や山口、あと角の元へ走っていった沖田。
その後ろ姿を、少し騒いでる胸を押さえて、見送った。
あとちょっとの辛抱だぞ…俺。
頑張れ。