◆紫色の恋空**先生の切ない恋**◆
「なぁ、沢っち~。瞳の奴さぁ、絶対食い意地はってるよな~?」
前の座席から身を乗り出して、後ろの俺に聞いてきた角。
こうやって間近で見ると、角の奴…女子達が騒ぐのもわかるな…。。
なんつーか、女が…可愛い!って言いそうな顔してる。
可愛い系の顔にツンデレときたら、女子にしちゃ、萌ぇ要素満載だよな…。
「沖田が?そんな食うのか?」
「横。」
角が指差す俺の隣りで、クラスの女子とお菓子を食っては楽しそうに笑ってる沖田。
さっき、昼飯の弁当たらふく食ってなかったか?
「おい、瞳…あんま食うと腹出るぞ?」
「大丈夫だもん。」
膨れる沖田は、俺をみて・・・
「よく食べる子って、幻滅する?先生」
何で俺にそんなこと聞くんだぁ…。
つーか、上目遣い…ヤバい。。
「別にいいと思うけど?むしろ…健康的でいいんじゃないか?」
大丈夫か俺…。
赤くなってないよな…?