◆紫色の恋空**先生の切ない恋**◆
「ほら。だって?大チャン。」
ちょっと舌を出して、角にあっかんべーをした沖田。
やめろ…そんな可愛いことすんな。。
俺は、沖田と角から視線を外しバスの窓から外を見た。
ちょうど、木々のトンネルを通るところだった。
バスのなかは木の影でまだら模様になっていた。
夏だなぁ…。。
木漏れ日に手をかざした時だった。
横の沖田達の会話に釘づけになった。
「知んねーぞ?お前の腹がぶよぶよで幻滅されても。」
「ぶよぶよなんかならない!」
「どうだか。変わり果てたお前の姿に」
「うるさい。大チャン。」
「…フン。。心配してやってんのに。」
「心配いりません~。大チャンと違いますから~。」
「あ~お前今、さりげなく俺のこと嫌な奴にしたなぁ~?」
「フン。」
「可愛くねー。」
「可愛くなくて結構ですぅ~!」