◆紫色の恋空**先生の切ない恋**◆
「先生の方こそ。モテるって聞きましたよ~?」
「生徒にモテてもなぁ…」
「禁断の恋とか?」
「お前なぁ…」
沖田はカフェオレを全部飲み干すと、笑顔で教官室を出ていった。
俺はしばらく、甘いカフェオレの香りの残る部屋で目を閉じていた。
「…禁断の恋ね…。」
生徒と恋愛…
「ないな…。」
俺はタバコを一本吸いながら、校庭でサッカーをする生徒達を眺めた。
ーーーこの時は、思ってもみなかった。
俺に…切ない恋が待ってたなんて・・・