◆紫色の恋空**先生の切ない恋**◆
と、一安心してたのだが・・・
俺をもっと悩ませ、苦しめる種を持ってくるヤツがいた。
俺はそのせいで、沖田のことがもっと頭から離れなくなった。
そう、その人物は・・・
――――ポンッ…
「ん?…角か。どうした?帰らないのか?」
俺の肩を叩いたのは、少し日に焼けてやんちゃに見える角だった。
いつものようにヘラヘラと笑いながら…
「沢っちに話あって。聞いてくれる?」
そう言った。
何だ?めったに角が俺に相談とかしてこないんだけど…。
「おぅ、いいぞ。あっちぃから、とりあえず教官室いくか。」
「うぃーす。」
それから、角と連れだって校舎二階の体育教官室へと向かった。