◆紫色の恋空**先生の切ない恋**◆
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昼休み、俺は二階の体育教官室の窓から中庭を見下ろしていた。
そんで中庭にあるベンチを見つめながら、顔がにやけていた。
あ、チーズウィンナー。
好きなのか?―――――俺も好き。
あっ、落とした。
ははっ、めっちゃ落ち込んでるし。
ドジだな、アイツは。。
やべっ、こっち見た!
「先生~覗き~?」
俺は窓を開けて、大声でそう言った本人に呆れた顔で返した。
「沖田のドジ観察本でもだそうかと思ってな~。」
「あ~ひどい。私そんなにドジじゃないもん。」
「沢っちよく分かってる~!瞳のドジはプロ並だから~。」
「も~ちな!…卵焼きとってやる。」
「あ~瞳のばかぁ!とっといたのに!」
「ふぇふぇーふだ!」
「なに言ってるか分かんない!」
俺は、はしゃぎながら弁当を食べる沖田達を眺めながら、レモンウォーターを飲んだ。