◆紫色の恋空**先生の切ない恋**◆
そんなある日…俺と沖田の距離が近くなる、ある出来事が起こった。
それは、文化祭の準備が進むある放課後の事だった。
「もう遅いから、残ってるやつ帰れ~」
俺は今日、見回りのため…文化祭準備で校舎に残ってる生徒に、そう伝えながら回っていた。
そして、生徒達が帰ったあと…教室で日誌のチェックをしていると…
―――――ガラッ…
「あれ、先生?」
教室の戸を開けて入ってきたのは、俺の特別な生徒…沖田だった。
「どうした?忘れもんか?」
「はい、まぁちょっと。。」
「早く帰れよ?もう暗くなるから。」
「わかってまーす…」
沖田はパタパタと自分の机まで、走っていくと机のなかをゴソゴソ。。
なかったのか今度は、ロッカーをゴソゴソし始めた。
そんな様子を、俺は日誌を開いたまま眺めていた。