◆紫色の恋空**先生の切ない恋**◆
「で、その探しもんってヤツは何だ?」
「シルバーのネックレスです。」
「ネックレスね…外したりしたか?」
「ん~~~…………あっ!」
沖田のそのひらめき顔、可愛い。
って今、そんな事言ってる場合じゃないよな。
「今日、メイド喫茶の衣装合わせしました!その時、落ちたかも。。」
「まじか?じゃあ、演劇部の衣装部屋だな。」
「先生、レッツらゴー!!」
「何でそんなテンション高ぇんだよ。」
俺と沖田は、演劇部の衣装部屋に向かうため、すっかり暗くなった廊下を並んで歩いた。
俺は気づいていた…
・・・カタッ…
「きゃぁっ…」
ちょっとした物音で、俺の腕にしがみついた沖田。
沖田のヤツ…暗くなった学校が怖いらしい。
ってか、この状況…かなりヤバいんですけど…俺的に。。
「沖田…もうちょい離れてくれないか?歩きにくいんだけど。」
とかいって、このまま沖田にしがみついていて欲しいとか思ってる俺がいる。
「あ、ごめんなさい。」
ちょっと恥ずかしそうに離れた沖田。
・・・・コンッ…
「きゃぁーーーー。。もうヤダぁ…」
また悲鳴を上げて、腕にしがみついた沖田。
フッ…泣きそうだし。恐がりなんだな意外と。…可愛い。。
いやいや…沖田ぁ!
しがみつきすぎ!む…胸が腕に…。。