◆紫色の恋空**先生の切ない恋**◆
「良かったな。見つかって。」
ただその一言だけ言って、沖田の肩から手を下ろす。。
「はい♪先生ありがとう♪」
・・・・。
16歳のまだあどけない笑顔。
俺が惚れてしまった16歳の沖田。
あの教室でみた沖田は…今はもういない。
夏休みが明けてから、沖田は少し変わった気がした。
心から…笑ってる。
ずっと見てきた俺だから、わかる。
夏休みの間…何かあったんだろう。
放課後だって、泣いてるところをみなくなった。
俺の想いは止められないのに…沖田のそんな姿を見ると、複雑な気持ちになる。
心から笑ってる沖田を見るのは、俺も嬉しい。
けど…沖田をそんな笑顔に変えたのが、俺じゃないということが…どこか悔しくて…悲しい。