◆紫色の恋空**先生の切ない恋**◆
ついこの前知った、塚本と沖田、角の関係。
世間って狭いもんだな。
昔の後輩が、今の教え子の幼なじみとはな。
ふと、横をみる。
今よりも、若い…高1の塚本のグランプリの写真。
それを、嬉しそうに見つめる沖田。
「後から聞いたら、塚本の奴…高1から高3までの3年連続グランプリとってたらしいぞ。」
「へぇ…知らなかった。。」
「・・・・」
何故か…俺は次の言葉が出なかった。
だって…
何故か沖田が、ものすごく愛おしそうに…写真を見つめていたから。。
その時、俺の頭に一瞬…ある思いがよぎった。
いや…。まさかな…。
気のせいだ。
沖田にとって、塚本は兄貴のようなもの…。
そうだったよな…?
俺は…横で写真を集めて束ねる沖田の姿をみながら…1人あてもなく考えていた。