初彼は先生。
二人で自転車置き場に自転車を止めていると、駐車場から聞きなれた声が。
「利奈子ちゃん!真理ちゃん!」
中原先生だ。
佐野先生もいる。
「中原先生ー!
良かったあーっ。間に合った…」
利奈子はそんなことをいいながら可愛らしい仕草をする。
恋してるなあ。
「利奈子ちゃん達さっき会ったよな?
あの時間でなんでこんなにギリギリだった?」
それには私が答えた。
「あのままボーリング場に向かってたんだけどね、私が迷ったの」
「えー。真理ちゃん地元じゃん。
もしかして方向音痴?」
と、佐野先生。
「いや、今日はたまたまだって。」
「本当かあ?」
いつの間にか、「長岡さん」から「真理ちゃん」になってることがちょっと嬉しかった。
そして4人で少し遅れてボーリング場へ。
みんなこれからのボーリングが楽しみらしく、ハイテンションだった。
「あーっ残念。俺、一番端っこだから利奈子ちゃん達のボーリングする姿見れねえや」
そんなことを言われて利奈子は顔を真っ赤にして照れながら、
「見なくていいよっ」
なんて言っていた。