初彼は先生。
それから私は利奈子と二人で大林先生と園田先生ペアと勝負をしていた。
…実際には勝負だなんていえる代物じゃなかったんだけど。
私は最初に一回だけスペアを出しただけで、後は5本か6本、ガーターばかり。
利奈子はと言うと、なんかうまくて、スペアとかストライクとかをたくさん出してて、完全に私は足手まといだった。
「真理ーっ利奈子ーっ」
やってきたのは陽菜と比奈。
「たのしんでる?」
「陽菜達は?」
「あたしここが良かったあ」
そういって陽菜は大林先生のもとへ。
「比奈、槙原先生どこにいんの?」
私が聞くと、不満げな顔をして指を指す。
その先には槙原先生
とその周りに群がる女子生徒達。
教え方が上手くて、笑顔が素敵な槙原先生は生徒からの人気がすごかった。
そんな槙原先生を好きになった比奈は、ただでさえ嫉妬深い子。
嫉妬してしまう自分と一生懸命戦っているようだった。
「もうやだ。今日まだ一言も話せてないんだよ」
「あとで一緒に遊びにいこ?ねっ」
そういって私は比奈を慰めた。