初彼は先生。
そんなある日。
「真理さあ、塾行く気ない?」
いつものように、他愛もない話に花を咲かせていると景子がこんなことを言い出した。
中山景子。
景子は小学校からの友達で、中学に入ってから同じクラスになり、急に仲良くなった。
もちろんお互いに悩み事を相談しあったし、川上くんのことも言っていた。
「あたしの行ってる塾、川上いるし?」
そんな事を言われ、単純だった私はすぐに食いついた。
「マジ?
行く行く!今日お母さんに聞いてみる!」
塾の詳細がかかれたパンフレットを景子から受け取った私は、帰って早速お母さんに塾の事を話した。
成績に無頓着なお母さんは、今まで塾をすすめてきたことはなかったが、私が行きたいと言うと、快くOKしてくれた。