お兄ちゃんは悪魔サマ
「あ……、んんっ……」
お兄ちゃんの唇が唯のそれに触れたかと思った瞬間、キスは荒々しく変わった……
今までは抑えていたものが溢れ出すかのように、お互いの舌を絡めて貪る。
「んぅ……っ」
お兄ちゃんはきつく私の舌を吸ったり歯列をなぞってみたり、唯の口の中を縦横無尽に動き回る。
私はその激しいキスに暫く酔いしれた……
「唯……」
お兄ちゃんに激しいキスをされ続けたせいで体はほんのり熱を持ち、足からは少し力が抜けかけていた。
お兄ちゃんは軽く耳を啄みながら、私の服を脱がそうとしていた。
「お、お兄ちゃん……あの……」
「ん?どうした?」
「ベッドがいい……かな///」
初めての時は結局立ったままで、ちょっと辛かった記憶がある……
お兄ちゃんはベッドを一瞥する。
「そっか……そうだよな」
「……?」
「いや、いつもの癖でつい……」
「いつも……?」
「あ、いや、金ないからいつもは外で……うん……」
つまり悪魔として精気は必要だけど、お金はなかったから外でヤってた……と。
でも何も今言わなくてもいいじゃない!!
「お兄ちゃんのばかぁぁ!!」
Σガシッ
え……?ガシッ?
確認してみると、お兄ちゃんが私の拳を手で受け止めていた…
「今日は手加減しないって言っただろ?」