お兄ちゃんは悪魔サマ
「最低ですね……」
更に睨み続ける私。
生徒会長は自嘲気味に笑った。
「それが俺だから仕方ない。で、どうするんだ?」
「…………」
「無言は肯定と受け取るよ?」
生徒会長はゆっくり私に近づく。私は動かなかった。
会長は私の顎をクイッと持ち上げる。
「抵抗してくれてもいいんだよ?その方がそそられる」
「……悪趣味、サイテー」
「何とでも」
そう言うと、生徒会長は貪るような激しいキスをしてきた。
「んんっ……」
苦しくて口が開いた瞬間に舌が入り込んでくる。強く吸い上げて、私の舌を捕まえては絡ませた。
「んぅ…っ……はぁ…」
「そんな顔、悠哉にはもう見せたの?」
「知らなっ……い」
生徒会長の手は私の胸へ伸びた。すると、彼は首を傾げる。
「……………」
「どうしたんですか?生徒会長」
「いや……」
明らかに動揺してる。
私はにこやかに微笑むと生徒会長の手を捕まえ、自分の下肢へと導いた。
「……っ!!?」
生徒会長は、面白い程にどんどん青ざめている。
その顔を見ながら、挑発するように言った。
「続きしないの?生徒会長さん」
私……いや、俺は生徒会長の耳にフッと息を吹き掛けてやる。
そしてトドメの一言。
「体は男だけど堪忍しろよ?」
「お、お、男っ!?」