お兄ちゃんは悪魔サマ
服を着たお兄ちゃんは、私がおもいっきりビンタを食らわせた左頬が赤くなってる……
「あはは、悪かったな///朝っぱらから変なもん見せて」
「ホントだよっ。目が腐る!」
私がプイッと横を向くと、お兄ちゃんはソッと後ろから近づいて来て耳元で囁いた。
「…………その変なもん入れられて、喘いでた……
Σドスッッ
「がは…っ」
「お兄ちゃんのバカッ!!!!ホンッとデリカシーの欠片もないんだから!」
今回は後ろに居たので、ちょこっと肘を鳩尾に……
お兄ちゃんも懲りないなぁ。
「唯、学校行くのか?」
「うん、行くよ。大丈夫!例えお母さんとお父さんが離婚しちゃっても、私にはお兄ちゃんがいるもん」
「唯……」
「何てったって悪魔だし!ず〜っと側にいてね!」
「……そうだな」
その時、お兄ちゃんが淋しそうに微笑んでいたのを私が見る事はなかった。
きっと、お兄ちゃんには何もかも解ってたんだよね……