影を往く者、闇に逝く者-戦国隠密伝-
第七幕

甲斐

戦国の雄、織田信長が墜つ。

この事は瞬く間に日本全国へと知れ渡る。

天下を手中におさめつつあった魔王の陥落。

この出来事により、天下の覇権は再び宙に浮く形となった。

この覇権を巡り、この国はまたも乱世へと突入する。

が、戦国時代のような激しい戦いになる事はなかった。

信長の築いた基盤を基に、その後の天下統一を標榜したのは、信長の側近として仕えていた豊臣秀吉。

後の太閤秀吉と呼ばれる男である。



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