影を往く者、闇に逝く者-戦国隠密伝-
忍者刀を構え、神経を尖らせる。
逃げたなど有り得まい。
必ずどこかに身を潜め、様子を窺っている筈。
どこだ…どこに隠れている…?
気配を読む事に集中する俺の頭上で。
「!」
木の葉の擦れる音。
「そこか!」
咄嗟に手裏剣を頭上に打つものの、不発。
背後に何かが舞い降りてくる!
反射的に手にした忍者刀を振り向き様に横薙ぎ!
だがこれも空を切った。
ふと足元を見ると、拳大ほどの石。
ぬかった。
初代はこれを俺の頭上の木の枝に投げ込み、撹乱したのだ。
それに気づいた瞬間。
「未熟!」
茂みの中に身を潜めていた初代が、俺の足元を払った!
逃げたなど有り得まい。
必ずどこかに身を潜め、様子を窺っている筈。
どこだ…どこに隠れている…?
気配を読む事に集中する俺の頭上で。
「!」
木の葉の擦れる音。
「そこか!」
咄嗟に手裏剣を頭上に打つものの、不発。
背後に何かが舞い降りてくる!
反射的に手にした忍者刀を振り向き様に横薙ぎ!
だがこれも空を切った。
ふと足元を見ると、拳大ほどの石。
ぬかった。
初代はこれを俺の頭上の木の枝に投げ込み、撹乱したのだ。
それに気づいた瞬間。
「未熟!」
茂みの中に身を潜めていた初代が、俺の足元を払った!