白いカッターシャツ


「…なに?」


意外と長身な山村の
威圧感にすこーしだけ
押されながらも睨む。


「え、お金。」


…お前がいらんこと
したんやから奢れよ。

そう思いながらも
私はお金を渡した。

なんて優しいんや。


「どーも。」


大きくてゴツい手を
優雅にヒラヒラさせて
山村は歩いていく。
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