COLORS【紫】パープルA
「……朝か」
午前八時三十三分二十一秒。目を覚ましたのは車内の窮屈さのせいか、それともこのキラキラと輝いて眩しい日差しのせいか。
なんにしても私は眠気眼をこすりながら一欠伸した。
「よっ!おはよ」
廉は窓を開けてタバコを吸っていた。交代で寝ながら見張ろうと言っていたんだけどな……。
いつの間にか熟睡してしまった。
「……起こしてくれればよかったのに」
「お前があまりにも気持ちよさそうに寝てたもんで」
「……」
着衣の乱れを思わず確認してしまう。
「私が寝てる間に変なことしてないでしょうね?」
「ば~か。安心しろ、無防備なお前を襲うほど俺は卑怯な男じゃねぇよ」
安心……ね。
「廉……ずっと起きてたの?」
「まぁな、こんなことは別に珍しくねぇだろ。俺たちにとってはな」
「そうだけど」
「その分、お前には今日徹夜してもらうから!覚悟しておけよ」
「はぁ~い」
どうやら異常はなかったみたい。
……だけど。
私は昨日のペットボトルの残りを眠気覚ましに一気飲みした。
午前八時三十三分二十一秒。目を覚ましたのは車内の窮屈さのせいか、それともこのキラキラと輝いて眩しい日差しのせいか。
なんにしても私は眠気眼をこすりながら一欠伸した。
「よっ!おはよ」
廉は窓を開けてタバコを吸っていた。交代で寝ながら見張ろうと言っていたんだけどな……。
いつの間にか熟睡してしまった。
「……起こしてくれればよかったのに」
「お前があまりにも気持ちよさそうに寝てたもんで」
「……」
着衣の乱れを思わず確認してしまう。
「私が寝てる間に変なことしてないでしょうね?」
「ば~か。安心しろ、無防備なお前を襲うほど俺は卑怯な男じゃねぇよ」
安心……ね。
「廉……ずっと起きてたの?」
「まぁな、こんなことは別に珍しくねぇだろ。俺たちにとってはな」
「そうだけど」
「その分、お前には今日徹夜してもらうから!覚悟しておけよ」
「はぁ~い」
どうやら異常はなかったみたい。
……だけど。
私は昨日のペットボトルの残りを眠気覚ましに一気飲みした。