COLORS【紫】パープルA
「あの……そろそろ」
すっかりその存在が薄くなりつつあった国分寺さん。
申し訳なさそうに横槍を入れる。
「そうだったわね。では、私は次の仕事があるのでこれで失礼します」
やっぱり多忙なアイドルだけのことはある。
スケジュール管理もきっと大変なんだろうなぁ~。
『こちらこそ、ありがとうございました』
私たち二人は声を揃えてお辞儀をした。
ったく……どーでもいいけど。
「鼻の下思いっきり伸びてたわよ、格好悪い~」
「い、いいじゃねぇか、相手はあの国民的アイドル・北沢真帆だぞ!健全な男子ならなぁ~手を握られた時点で妄想の一つや二つはして当然だぜ」
完全に開き直ってるし……。
「どんな妄想なんだか」
こんな時、溜息も中途半端にしか出ない。
「まぁ、それはつまり……その……えっ――そのなんだ」
「どうせまたエッチなことでも考えていたんでしょ」
ほら『図星』……だ。
ダテに廉とは長いつき合いじゃないってことよね。(笑)
「うるせーよ、男なんてな~所詮、みんなそんなもんなんだよ」
そんなもん……ね。
「とにかく!俺たちも早速張り込みだ、行くぞ」
「ちょ、ちょっと待ってよ~」
私は彼の背中を追い掛けながら事務所を後にすることにした。
すっかりその存在が薄くなりつつあった国分寺さん。
申し訳なさそうに横槍を入れる。
「そうだったわね。では、私は次の仕事があるのでこれで失礼します」
やっぱり多忙なアイドルだけのことはある。
スケジュール管理もきっと大変なんだろうなぁ~。
『こちらこそ、ありがとうございました』
私たち二人は声を揃えてお辞儀をした。
ったく……どーでもいいけど。
「鼻の下思いっきり伸びてたわよ、格好悪い~」
「い、いいじゃねぇか、相手はあの国民的アイドル・北沢真帆だぞ!健全な男子ならなぁ~手を握られた時点で妄想の一つや二つはして当然だぜ」
完全に開き直ってるし……。
「どんな妄想なんだか」
こんな時、溜息も中途半端にしか出ない。
「まぁ、それはつまり……その……えっ――そのなんだ」
「どうせまたエッチなことでも考えていたんでしょ」
ほら『図星』……だ。
ダテに廉とは長いつき合いじゃないってことよね。(笑)
「うるせーよ、男なんてな~所詮、みんなそんなもんなんだよ」
そんなもん……ね。
「とにかく!俺たちも早速張り込みだ、行くぞ」
「ちょ、ちょっと待ってよ~」
私は彼の背中を追い掛けながら事務所を後にすることにした。