Happy Wedding~幸せになって~
声が大きかったのか?
周りにいた人たちがこっちを見る。
そして思い出した
結婚式は、最高の出会いの場やったことを…
「みゅうは恋愛の延長上に 結婚ってあると思うんだ♪ねぇ、柚月、覚 めすぎ~」
美優は自分のことをみゅうと呼ぶ。
「私たちの年齢で結婚なんて、人生を棒に 振ったんとおんなじやで?私には無理 やぁ」
だって、縛られるやん。
結婚した後の人生。
「柚月、これから結婚式なのに…。テンションで低い!」
結婚する意思もないのに結婚、結婚って言われたらテンション下がるわ
私は美優に言った。
「茉都花の幸せは喜ばしいことやからね。茉都花が幸 せなんやから。でも、私は 幸せの選択に結婚を選らばへん。」
それが私の本音。
それを聞いていた、美優は寂しそうな顔を して言った。
「柚月は一生結婚しないつもり?」
違う、今は結婚したい無いだけ!
「そうやない。ただ、ややこし いやん。自分たちだけの問題やないん やし…」
私は小さな声で言った。
「柚月?何か言った?」
美優は聞き取れなかったのか、聞き直した。
「何もない。茉都花の ウエディング姿、見にいかへん?もう、準 備終わってるやろ。」
そう言って話をそらした私。
テンションが上がったのか美優は…
「賛成!柚月、いいこと言うじゃん!」
そうう言いながら、急かす美優を尻目に私 はため息をついた