遊女と経営者の恋愛事情
「ありがとうございます。すごく嬉しいです」
満面の笑みを作って微笑む私。
この屋敷へ来て初めてのお客様なんだから、丁重におもてなしをしなきゃ。
「この仕事は初めてなの?」
そう言いながら私へと近付いて来る。
お客様が私の傍へ来た時…。
ふわっと抱きしめられる。
「…あ……い、いえ……ここでは初めてですけど…この仕事自体は初めてじゃないです…」
そう言えば…ここでの仕事は
奉仕すると言うより、お客様へ体を差し出して奉仕されるんだった……。