遊女と経営者の恋愛事情

「さっきの客。よかったか?」


え?何それ…?
よかったって…さっきの事?
エスカレートする手を必死に力を込めて押さえる。


「ちょっ……や、やめてっ////」


「なぁ。よかったのかって聞いてんだ」


な、何か龍也さんが変?!
どうして、そんな事聞くの?


私の押さえる力は叶わず何この感覚…?
答えるにも、言葉が出てこなくて
脚が自然にビクンと反応してしまう…。


「クス。感じてんのか?」


私の様子を見て冷ややかな笑みを浮かべると、わざとらしく耳元で呟く…。





その時…。


ドアをノックする音が響いた。




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