遊女と経営者の恋愛事情
「テメー……誰に手上げてんだ?!」
バキッと鈍い音と共に裏経営者がドサッと尻餅を付いて口から少し血を出してる。
「り、龍也さんっ!!」
龍也さんは裏経営者に跨がると胸倉を掴んで睨み起こした。
「お前…女に手上げる所変わってねぇな……そんなだから結衣がお前の記憶まで失っちまったんじゃねーのか?!」
「…そ、それは……ついカッとなって」
「切れりゃあ、女を殴ってもいいっつーのか?ふざけんな。結衣が欲しいならな、まずお前が変われや」
掴んでいた胸倉を離すと
不機嫌なまま煙草を吸う龍也さん…。