遊女と経営者の恋愛事情
「…彩ちゃん?!大丈夫?!」
駆け寄って来たのは、いつも部屋へ案内してくれるマネージャーさんだった。
「叫び声が聞こえたから、すぐに龍也さんを呼んで来てよかった」
真っ先に私の目隠しを外してくれて
括られた手首の縄を外してくれる。
「いくら客だからって…ナメた事してんじゃねーぞ…?」
豹の様な鋭い視線でお客様を睨み
胸倉を掴むと無理矢理部屋から引っ張りだした。
「だ、大丈夫…かな」
「大丈夫大丈夫。手を上げたりはしないから。少し脅すだけだよ」
お、脅すって…?!
どうやって脅すの…?
本当に大丈夫かな。