遊女と経営者の恋愛事情
「…ごめんなさい」
「……………」
龍也さんはすごく不機嫌で怒ってる。
私が…耐えられなかったから…?
それとも……。
お客様に対して…?
どっちでもいいか。
私…今、すごく安心してる。
龍也さんの香りは落ち着く…。
私を抱き抱える力強い腕…。
重たい私をしっかり抱えてスタスタと階段を上がって行く。
嫌な事があった後なのに…。
今は心が落ち着いているのは…。
龍也さん…だから?