遊女と経営者の恋愛事情
「…私……一人…お客様減らしてしまったんだね」
私は何とも言えない複雑な気持ちに刈られた。
お客様を失う事は初めてで…。
以前No.1をしていた私にとったら…すごく…胸が苦しい…。
「何つー顔してんの。変な顔だな」
私の右頬っぺたに違和感を感じて
前に居る龍也さんを見上げると
頬っぺたをムギュッと摘まれていた。
「な、何するのよ…」
「結衣が気にする様な事は何もない。あの客はこの店のルールを破った」
「……………」
「ルールを守れねぇ様な客は、どの道いらねぇんだよ。わかるか?」
私はただただ龍也さんを見つめる事しか出来ずにいた…。