遊女と経営者の恋愛事情

今更この生き方を変えるつもりもない。


ううん……どうやって変えたらいいのか
私には…わからないの。


それ以前に…商売道具としてしか
思ってないんだもんね。


だって…恋人同士が愛を確かめ様と
体を重ねる神聖な儀式を
私は仕事でしてるんだから…。


普通は嫌だよね…。








「…どうした?ぼーっとして」


「え?あ、ううん。何でもない」


「…変な女」



フッと鼻で笑う仕草も髪をかき上げる姿も
私……全て…好きなんだ…。


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