遊女と経営者の恋愛事情
私、本当どうしちゃったの。
これぐらいの事で仕事出来なくなるような
そんな性格じゃない筈…。
お客様へ奉仕している間中…。
龍也さんの事が頭から離れなかった。
龍也さんなら…。
どんな風に女を抱くんだろうとか。
そんな事が頭から離れなくて…。
気付いた頃には
お客様への奉仕を終えていたっけ…。
「……はぁ」
何だか溜め息しか出て来ない。
―――コンコン―――
「入るぞ」
自室のドアをノックしたのは
龍也さんだった。