遊女と経営者の恋愛事情

「一樹に連絡してやろうか?遊女を辞めて、アイツのとこへ戻るのも選択幕へ入れておけ」


「………………」


「一樹なら…今度は大事にしてくれる。同じ過ちは繰り返さない様に、よ〜く言っといてやる」


私の頭をくしゃくしゃと
無造作に撫でる…大きな手。


この人は…いつも
私の意見を尊重してくれて
私のいい様にしてくれて…。


だけど…。
今回だけは……違う…。


私はそんな事を…
望んでるんじゃないんだよ……。


違うんだよ…。


< 184 / 236 >

この作品をシェア

pagetop