遊女と経営者の恋愛事情

「馬鹿。何畏まってやがる。明日、ここを出る時声かけてくれな」


「…うん。わかった」


龍也さんは微笑むと
私の部屋を後にした…。





私…本当は不安で不安で
たまらないんだ…。
この屋敷へ来た当時に屋敷を出て行って
自分が何も出来ない愚かさを知った…。


あの時は龍也さんが私を見つけてくれて…
私はまた屋敷に戻った。


結局一人じゃ何も出来ないんだって
思い知らされた…。


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