遊女と経営者の恋愛事情

あの時の事を思い出すと
不安な気持ちに刈られる半面
頼りない自分が嫌で…。


今は自立するチャンスだって…。
そう言われてるみたいで…。


このチャンスを逃したら
もう二度と前に進めない様な気がして…。


私は普段着に着替え終えると
明日の荷造りを始めた。


今日でこの部屋ともお別れなんだね。
龍也さんが私の為に用意してくれた部屋。


私がここへ来てから
龍也さんは本当によくしてくれた…。


外へ出るのが好きじゃない私の為に
わざわざメイク道具や服を買いに行ってくれたり…。


時には無理矢理外へ連れ出されたり…。
買い出しに行くから着いて来いって
無理矢理…デパートへ連れて行かれたりしたっけ…。


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