遊女と経営者の恋愛事情

私の想像していた事を見事に覆された。
女将さんはあっさり承諾してしまった。


「お、女将さん…?!」

「セリア。このお客様はね……――」


「それより、荷造りして来い」


女将さんの発した言葉を上書きする様に
言葉を発するお客様。


このお客様は……何?
女将さん何か言いたそうだけど。


お客様………じゃない。
私を個人的に買うなんて
お客様でも何でもないんだから。


< 21 / 236 >

この作品をシェア

pagetop