遊女と経営者の恋愛事情

目の前に広がるのは普通の廊下だけど
どこが違うのかと言うと…。


ほんの小さくだけれど
色々な女性の妖艶な声が廊下に交差していたから…。


この屋敷で何が行われているのか
遊女をして来た私にはすぐに分かった。


「…私……遊女として働けるんですね」


「…さすが、よく分かったな。ただ……あんたの場合はすぐに働かせられない」


「……どうしてですか?」


私をここで働かせる為に連れて来たの?


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