遊女と経営者の恋愛事情
……ん?
……あれ?
柔らかい唇の感触がない…?
私はそっと瞳を開いてみると…。
目の前には笑いを堪えている男が…。
「プッ。ハハハッ。お前、馬鹿じゃねーの?キスする時に強く瞳閉じる色気のねー仕草するかよ普通」
お腹を押さえて爆笑している男…。
無性に…腹が立つんですけど…?
人にドキドキさせるだけさせといて
自分は爆笑ですか…?
ふざけんじゃないわよ。
―――グイッ―――
私は男のネクタイをおもいっきり引っ張り引き寄せると唇を重ね合わせた。