遊女と経営者の恋愛事情

男は少し驚いてる……と思ったら…。
全く驚いてない所が…し、舌がっ?!


「…っ………ハァッ…なっ、何するの?!」


「クスクス。まだまだだな。俺をその気にさせようなんざ10年早ぇーよ」


ポンポンと私の頭を軽く叩くと
男はシーツを私の身体へ掛けてくれた。


「…あ、あれ?しないの?」


「する訳ねぇだろ。病人は静かに寝てろ」


そう言うと男は部屋を出て行った。
私は男の後ろ姿を見て唖然となる。


病人…?


誰が病人なの?


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