遊女と経営者の恋愛事情

「……はい。大好きです」


「ふぅん。あなた…どうして今の仕事をしてるの?もしかして……身内が居ない寂しい人間なの?」


「…………あなたには関係ありません」


「ここで住み込みなんでしょう?帰る家がないの?…龍ちゃんも優しいわよね。あなたに部屋を貸してあげるなんて………同情とはいえ」


もしかして…厭味な事言われてる…?
今すごく頭にきてるんだけど。
何なの、この人?


「………そんな話しなら…失礼します」


このままだと切れちゃいそうだから
私はコーヒーを飲み終えるとシンクへ運び、リビングを後にした。


< 61 / 236 >

この作品をシェア

pagetop