死神少女
しばらくしてやって来たのは…この街ではそこそこ大きい病院。


「どういうつもり?」


「見てれば分かる」


迷わず病院の中に入っていく輝に思わずためらった。


「どうした?」

振り向いた輝はどこか楽しそうな顔をしている。

「…あたしは入りたくない」


入ってしまえば嫌でも見えしてしまうでしょ?
光の玉が。


できるなら、消えゆく光なんて見たくない。


「目を逸らすなよ」


ふと輝の目が鋭くあたしを見つめた。


「え?」


「見えるのに逃げる事は許さない」


「どういう事…?」



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