死神少女
あぁ…そうか。


あたしはおじいさんの最後を見て、分かった。


死は決められている。


知らないきっと偉いだれかによって、寿命を、決められているんだ。


それは変えることなんて出来なくて、抗う事を許さない。


翌朝、雪子ちゃんと待ち合わせをして学校へ向かっていると雪子ちゃんが悲しそうな顔をして小さく囁いた。


「どう…して…先生は死んじゃったのかな…?」


雪子ちゃんを見ないまま「決められているからだよ」と囁いて横を通り過ぎた。


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