イチ*コイ
「ええ、久しぶり…」
え、え…知り合いっ!?
まあ斗真くんの元カノさんとお姉さんだし…。
そう言えば和泉さんに初めて会ったとき、ユカリさんのこと言ってたような…。
「ここ、いいかしら?」
「ええ、どうぞ」
あたしの横に和泉さんが座る。
うわあ…美人さんに囲まれてしまった…。
心臓ドキドキしてきた…っ。
「久しぶりね?美華ちゃん」
「あ…お、お久しぶりですっ」
相変わらず凄い綺麗な人…。
タイトスカートから覗く長い脚は、いつ見ても美脚だ。
あたしの様子を見て、クスリと笑う和泉さん。
わわわっ…これは…、うん。
斗真くんと、似てる。
赤くなった顔を隠すために俯いた。
「珍しい組み合わせね?」
「さっきそこで会ったのよ」
「そう…」
美人さんが2人もいるからか、見られてる気がする。
鈍感なあたしでも、はっきりわかるくらいに。
オーダーを取りに来た店員さんも、さっき以上にポーッとしてるし。
何か…あたしなんかが一緒にいてすいません…。