イチ*コイ



 目は潤んでて、さっきのキスで息乱れてるし。

 顔も赤くなってる。

 据え膳食わぬは男の恥、だ。


「あ、あたしっ…はじめて、なの…っ」

「当たり前だろ、処女じゃなかったら相手殺してやる」


 壁とベットに手を付いて逃がさないようにする。

 体育座りになってるから、パンツ見えてるし。

 黒地にピンクの水玉…やべ、鼻血出そう。

 こんなに興奮したの初めてだし。


「と、斗真……っ」

「…イヤ、か?」


 眉尻を下げて聞く。

 さすがにイヤなら出来ねぇし。

 前ならヤってたかもしんねぇけど、美華は特別だから。

 嫌がることはしたくねぇ。


「っ…イヤ、じゃ……ない」


 真っ赤になって俯く美華。

 可愛すぎだろ………っ!!!!

 上目遣いで見てくる美華は、今までのどんな女よりも可愛くて

 何か腰にキタ。


「……優しく、して?」

「…わかった、優しくする」


 理性保てればの話だけど。

 ゆっくりと美華の頬に手を伸ばす。

 柔らかくて、気持ちいい。

 そっと唇を寄せて、耳元で囁いた。



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