イチ*コイ
変わった美華に、周りは予想通りのリアクション。
美華改造計画から約2週間。
だんだんやせてきて、今はもう膝上18センチだ。
姉貴に貰ったローラー、毎日使ってるみたいだしな。
元は小顔だったのか、フェイスローラーを使ったからか、小顔にもなった。
いい感じ、だったのに。
「ねぇ斗真!聞いてるの!?」
「…聞いてる」
「こっち見てよ!」
零れそうなため息を抑える。
美華が変わったからか、あの日誰かに見られたのか…。
俺が浮気してるんじゃ、って噂がたった。
別にンなこと俺の自由じゃねーか。
んで、この有り様。
そこらの女は何も言わねぇが、さすがに彼女は黙っちゃいない。
「あたしのこと、もう好きじゃなくなったの…?」
「…はあ」
抑える気も起きなくて、大きなため息を吐いた。
ここが屋上だからまだいいとして、…めんどくせぇな。
「ちげぇっつってんだろ。
それでも嫌なら別れようぜ」
「っ…!!」