手紙
別れの朝
空も
悲しそうに陰り
今にも泣き出しそうだ

その知らせを聞いた時
一瞬
全てが止まった

自然とこぼれた涙で
その意味を理解した

初めて死と向き合ったわけじゃなかった

ただ
友の死を受け入れるには
まだ
幼すぎた


別れの場には
多くの人が集まった

たった
18年しか生きなかった友は
こんなに多くの人に
愛されていたと知った
それだけが
救いだったと思った


そこには
友が愛してやまなかった人の姿もあった

遠い
遠い存在だった人が
こんなカタチで近くにいることが
たまらなく悲しかった



今はまだ
悲しくて
寂しくて

思い出せば泣いてしまうけど

いつまでも忘れない

いつかまた
空の上で
笑って会おうね
< 2 / 4 >

この作品をシェア

pagetop