愛しの魔王様!!~最強ヤンキーボーイvs最弱チキンガール~
「どれどれ!見せて見せて~☆」
「………ッオイ」
赤松が龍雅の手から携帯を奪い取る。普段なら恐怖の大魔王にそんなことをするのは至難の業。
だが今は愛しの和花からのメールにより浮かれ気味だったためか、案外すんなりと携帯を手に入れることが出来た。
「…へ~!デートのお誘いじゃん!よかったね☆(これ明らかに和花からじゃないよね~でもま、面白そうだからいっか☆)」
メールの違和感に気がつきながらも顔には微塵にも出さない赤松。
…フリーダムだ。ミスターフリーダムだ。自分が面白ければそれでいい究極の自由人間だ。
そしてそう、もう皆様お気づきかと思うが、そのメールというのはもちろん凛が和花に成りすまし勝手に送ったあのメール。
「えーッ!!デート!?マジ!?
ってアレ?これって和花からにしては…「うるせぇよ黄金井黙っとけ俺の楽しみがなくなるだろうがつーかお前話し方とかが俺と被ってんだよ金髪の分際で死ね☆」」
「…赤松笑顔黒い黒い」