愛しの魔王様!!~最強ヤンキーボーイvs最弱チキンガール~
えぇええ、ちょ、マジこれ…えぇええ…
何?私ってまさかのドジっ娘キャラ?あれれだったら眼鏡でもかけようかなぁ!
ドジっ娘には眼鏡が萌えるとかいうよね!?
…哀しさゆえの現実逃避。
落ち着け和花、お前は平凡キャラだ。
うん、でも和花、これって地味に落ち込むよね…
元気出せって和花、お前まだやれるよ!
そうだよね!ありがとう和花!私頑張るっ!!
…脳内和花達がお互いを慰めあっている。(どうしよう私本当にやばいかも、頭が)
「…クッ………!!」
私が一人百面相をしていると、突如聞こえた笑いを堪えるような声。
「………へ?」
そういえばこの公園に壁なんてあったっけ?いやないよねー(即答)だったらさっき私がぶつかったのは壁じゃなくて…
体中から流れ出る滝汗。
うっそ――――――ん!?まさか人!?
どうしようこれめっちゃ私恥ずかしい人じゃないですか!
だってこれちょ、いきなり突進したあげくコントかっ!って勢いで回転し更にはゴミ箱に激突、最終形態ゴミまみれぇぇええええ!!!
恥ずい恥ずい恥ずい!なんかもう穴があったら入りたいどころじゃない、むしろ自ら穴を掘ってしまいたい!!
誰かシャベルを!シャベルプリィィイイイズ!!!
内心そんな悲鳴を上げながらも、恥ずかしさから赤く染まった顔を恐る恐る上げる…と。