愛しの魔王様!!~最強ヤンキーボーイvs最弱チキンガール~
…ということはつまり?
私はあの天下の【魔王】様に告白され…
それにOKしてしまったと?
「ピギャァァァアアアアアアアァァァアアアァァァァアアアアアッ!!!」
あまりのことに発狂。
すると突然教室の扉が凄い勢いで開き。
「和花ッ!?」
入ってきたのは噂の人物ッ☆
「イヤァァアア!ななななな何故ここにぃいい!?」
助けてぇええ!魔王が!恐怖の大魔王様がぁああ!
助けを求めて凛ちゃんを見るが、その視線はことごとく無視。
凛ちゃんの薄情者ぉぉおおお!!
次にまわりのクラスメイト達を見回すが、これまた皆驚いたような顔をした後、サッと光速のスピードで目を逸らす。
というか何人かは既に机の下に潜りこみ避難の態勢。
何!?あの御方は地震ッ!?だとしたら震度7並みの大震災だよ!!
「…はぁ」
大パニックなクラスをよそに、私の姿を確認すると何故か安心したように溜息をつく魔王様。
そういえば息も上がってるし、凄い急いで来たみたいだけどどうしたんだろう?
まさか私の悲鳴(どっちかっていうと奇声)を聞いて心配して…?
ってそんなわけない!きっとこの御方は獲物(私)が逃げないように急いで拉致しに来たんだッ!
「帰るぞ」
魔王様はその一言で、私の鞄を奪い歩き出す。
…ああ、やっぱ拉致りに来たんだ。
私はそう思いながら、私を見捨てた凛ちゃんを睨んだ後、魔王様の後を追った。
…ああ、さようなら平穏な日々、こんにちは地獄の日々。
突然私の前に降臨したのは、何と恐怖の大魔王様。
平々凡々だった私の生活は、これからどう変えられていくのでしょうか。
【1.魔王様降臨!! END.】