愛しの魔王様!!~最強ヤンキーボーイvs最弱チキンガール~
「げっあれ北高の奴等じゃん」
私がチビの素晴らしさについて語っていると、それを鬱陶しそうに聞いていた凛ちゃんが顔を歪めて言った。
凛ちゃんの視線の先を辿ると、コンビニの前にたむろっている明らかに柄の悪い男達。
頭の色カラフルなのが5人。何?五レンジャーでも結成する気ですか!?不良戦隊☆メンチ切るんジャー!?
「あんたまた変なこと考えてるでしょ」
バレてましたか!凛ちゃん鋭い!!
「ところで凛さんや」
「何かね和花さんや」
「…凛ちゃんがノってくれた!!」
「いいからさっさと要件言いなさい、殴るわよ?」
「痛!もう殴ってる!え~と要件!っていうか質問!…北高って?」
私がさっきから疑問に思っていた事を口にすると、凛ちゃんに驚いた顔で見つめられた。
そしてすぐにそれは呆れた表情に変わる。
…ちょ、何その一週間放置してしまった生ゴミを見るような蔑んだ瞳。